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東京の分譲マンション平均1億円時代、資金はなぜプーケットへ向かうのか

東京の分譲マンション平均1億円時代、資金はなぜプーケットへ向かうのか
Photo: Asad Photo Maldives / Pexels
要点

2026年上半期、東京圏の分譲マンション平均価格が1億円(約640,000ドル)の過去最高を記録した。同じ予算があればプーケットでは海沿いの物件を2〜4戸購入でき、利回りも東京の2〜3%に対し6〜8%と大きな差がある。

東京の1億円マンションが示す現実

東京圏の新築分譲マンション平均価格が2026年上半期についに1億円(およそ640,000ドル)を突破し、過去最高を更新した。日経アジアのデータによるものだが、この数字を見て「もう東京では家を買えない」と感じた読者も多いのではないだろうか。実際、価格高騰は日本人の実需層すら市場から遠ざけており、その結果、行き場を失った資金がアジアの他市場へと流れ始めている。

その代表的な受け皿がプーケットだ。同島では海沿いの分譲コンドミニアムが500万〜1,500万THB(140,000〜420,000ドル)で購入でき、東京より安いだけでなく、年間利回りも6〜8%と東京の2〜3%を大きく上回る。東京で1戸買う予算があれば、プーケットでは2〜3戸に分散投資できる計算になる。これは日本人投資家にとって見逃せない選択肢だろう。

この流れは日本人買い手に限った話ではない。Bangkok Postによれば、中東からの買い手を含む海外投資家がライフスタイルとしての魅力、そして資産分散のメリットを求めてプーケットに注目しており、観光需要全体がやや落ち着く中でも、5,000万THB以上のウルトラプレミアム物件は依然として活発に取引されているという。

数字で見る東京とプーケットの差

  • 2026年上半期の東京圏マンション平均価格は1億円(約640,000ドル)で過去最高
  • 同じ金額があれば、プーケットでは海が見えるプレミアムコンドミニアムを2〜4戸購入可能
  • プーケットの賃貸利回りは年6〜8%、東京は概ね**2〜3%**にとどまる
  • 平米単価は東京が12,000〜18,000ドルなのに対し、プーケットのプレミアム物件は3,000〜6,000ドル
  • 日本、香港、シンガポール、中東からの投資家が、自国市場の利回りの低さに見切りをつけプーケットへ流入している
  • プーケットのエントリーレベル価格は、質の高い開発案件のスタジオタイプで約100,000ドルから

なぜ東京の価格はここまで上がったのか

東京圏の価格高騰の主因は建設コストの上昇にある。日本国内の建築コストは過去3年間で推定**20〜25%**上昇しており、鉄骨、コンクリート、人件費すべてが過去最高水準に達している。加えて建設労働者の不足も深刻で、デベロッパーは利益率の高いプレミアム層の開発に集中する傾向を強めている。

さらに為替の影響も大きい。1ドル155〜160円台で推移する円安は、日本国内の不動産を円建てでは高く見せる一方、ドル保有者から見れば相対的に割安に映る。同時に、日本人投資家自身にとっては海外資産の購入がより魅力的になるという二重の効果を生んでいる。

一方、タイの建設コスト上昇は同期間で**8〜12%**にとどまり、日本ほど急激ではない。これがプーケットの物件価格を比較的抑えた水準に保つ要因になっている。

プーケット市場を支えるファンダメンタルズ

プーケットは2025年に過去最多となる1,400万人超の外国人観光客を記録し、この観光需要が賃貸稼働率を直接下支えしている。またバンタオ、ラグーナ、カタといったエリアはインフラが整い稼働率も高いことから、アジア人投資家の間で特に人気が高い。Nation Thailandの報道によれば、バンタオの平米単価は現在約283,975THBまで上昇し、バンコクのプライムエリア並みの水準に近づいているという。

外国人はタイの法律上、プロジェクトごとに設定された49%の外国人所有枠の範囲内であれば、コンドミニアムをフリーホールド(完全所有権)で購入できる。この枠内であれば土地ではなく建物の区分所有として、制限のない完全な所有権が認められる。

また、開発案件によっては**3〜5年間で5〜7%**の利回りを管理会社と契約で保証する「ギャランティード・レンタル・イールド」プログラムを提供しているケースもある。契約内容は案件ごとに異なるため、条件の確認が欠かせない。

東京とプーケット、価格比較の目安

項目東京圏プーケット
平均マンション価格1億円(約640,000ドル)500万〜1,500万THB(140,000〜420,000ドル)
平米単価12,000〜18,000ドル3,000〜6,000ドル
賃貸利回り(年)2〜3%6〜8%
建設コスト上昇(過去3年)20〜25%8〜12%

タイ不動産としての視点

私たちタイ不動産では、日本の住宅市場の高騰を背景に、プーケットへの関心を持つ日本語話者の相談が増えていると実感している。東京の1億円という数字は一時的な異常値ではなく、今後の「新しい標準」になりつつある。その現実を踏まえたうえで、海外に目を向ける投資家にとって、プーケットは利回りとエントリーコストの両面で具体的な優位性を持つ市場だ。

出典: Bangkok Post

よくあるご質問

東京の分譲マンション価格はなぜ過去最高を記録したのか?

主な要因は建設コストの高騰だ。日本の建築コストは過去3年間で推定20〜25%上昇し、鉄骨、コンクリート、人件費が軒並み過去最高水準に達している。建設労働者の不足も深刻で、デベロッパーは利益率の高いプレミアム物件に注力する傾向が強まっている。

プーケットの物件価格は東京と比べてどのくらい安いのか?

質の良いプーケットのプロジェクトではスタジオタイプが350万〜600万THB(100,000〜170,000ドル)から購入でき、1ベッドルームでも500万〜1,200万THB(140,000〜340,000ドル)程度だ。これは東京都心の同等物件と比べて概ね3〜5倍安い水準になる。

日本人でもタイのコンドミニアムをフリーホールドで購入できるのか?

可能だ。日本人を含む外国人は、プロジェクトごとに定められた49%の外国人所有枠の範囲内であれば、コンドミニアムを完全な所有権(フリーホールド)で購入できる。ただし購入資金は海外から送金し、タイバーツに両替したうえで銀行の送金証明書(FETフォームなど)を取得する必要がある。

プーケットで得られる賃貸利回りはどの程度か?

市場推定では、管理費用を差し引く前の短期賃貸の平均利回りは年6〜8%とされる。11月から4月の高需要期には、質の高い物件で稼働率が80〜90%に達することもある。長期賃貸の場合は利回り4〜5%程度だが、運営コストは低く抑えられる傾向にある。